ドラえもん Wiki
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  • 小学六年生1986年7月号『コメットハンターに挑戦!』(10頁、67コマ)
  • 単行本未収録作品
登場人物
ドラえもん、のび太、出木杉、ジャイアン、スネ夫、しずか
ひみつ道具
タケコプター・サエギルモノナシフィルター・地球引力脱出ペダル

[要約] のび太が真夜中に目が覚めて、その後眠れなくなった。そんなとき、ふと夜空をタケコプターで散歩していると出木杉に出会った。彼はどうやら彗星を探しているというのだが、今時ハレー彗星を探しているものだと勘違いしたのび太は翌日、ジャイアンやスネ夫にそのことを話して三人で大笑いする。

だが、出木杉は新たな彗星を探すコメットハンターの真似事をしていたという。そして、未知の彗星であることが天文台から認められれば、発見者の名前が付けられるというのだ。それを知ったジャイアンとスネ夫は自分たちも今夜から新彗星を探そうと言い出す。一方ののび太もドラえもんに相談して「のび太彗星」を発見したいと言いだした。ドラえもんはやるだけやって気が済むならと望遠鏡を出してくれる。

だが生憎ながら、今夜は土砂降りだった。泣き叫ぶのび太にドラえもんは「サエギルモノナシフィルター」という道具を出す。これを使えば、どんな厚い雲も突き通して夜空を観察できるというのだ。だが、素人が夜空を見ても、普通の星と彗星の区別など付くはずもなく、彗星を発見するにはそれなりの勉強が必要だとドラえもんに諭される。

悩んだのび太はまた突飛なアイデアを思いついた。何と自分で彗星を作ればいいと言い出すのだ。そして、買ったばかりで砂地に落としたアイスを、「地球引力脱出ペダル」という道具を使って、天高く打ち上げる。喜んだのび太はさっそく確認するが、当然彗星などできるはずもなく、アイスの棒がデブリとなって宇宙をさまよっていた。

今度こそ諦めが付いただろとドラえもんは床に就こうとするが、のび太は地球上に新衛星「お月さまⅡ」を作ろうと提案する。これには流石のドラえもんも鋭い思いつきだと感心し、彼に協力してくれる。…だが、いざ作ってみると小さすぎては地球からは確認できず、かと言って大きくできるほどの材料がない。軌道を低くしても、高い山や飛行機にぶつかる恐れがあるという。

そんなとき、ドラえもんがあるアイデアを思いつき、翌日みんなにお披露目する。何と庭先に衛星を作ってしまったのだ。そして彼が言うには、止まっているように見えるのは月の公転と地球の自転を合わせているからだと主張する。だが、そんな屁理屈には流石の出木杉さえも複雑な表情であった。

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