ドラえもん Wiki
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  • てれびくん1977年8月号『ターザンパンツ』(30頁、125コマ)
  • 単行本未収録作品
登場人物
ドラえもん、のび太、ジャイアン、スネ夫、しずか
ひみつ道具
ターザンパンツ(単行本収録版とは設定が若干異なります)・ターザンロープ・どこでもドア・桃太郎印のきびだんご・タケコプター

[要約] 宮崎のサファリパークを満喫してきたことを自慢するスネ夫。相変わらずの自慢げにすっかり不愉快な三人だが、そんなときのび太が出任せで本物のアフリカ園を作ると言い出す。そして、家に帰ってドラえもんに相談するが、ドラえもんは無責任な発言にすっかり困惑。だが、のび太にも考えがあり、「どこでもドア」を使って、自宅とアフリカをつなげてしまうつもりだった。だが、単にアフリカと言っても広大なため、そうそう簡単に動物には巡り会えない。そこでドラえもんは「桃太郎印のきびだんご」を出してくれたので、のび太はタケコプターを使って至る所にばらまいた。

そんなとき、三人が本当のアフリカ園に連れてくれると信じて遊びにやってきた。そしてわざわざお金を取ってまでアフリカに連れて行くが、結局きびだんごで付いてきたのはゾウ一頭だけで、何と彼がだんごを全部食べてしまったという。これだと動物園の方がマシだと苦情を言う三人に、のび太はドラえもんに、もっと動物を連れてくるように頼む。だが、生憎きびだんごは品切れ。そこで彼は「ターザンパンツ」というパンツを取り出した。これを穿けば、ターザンのように強くなり、脚も泳ぎも速くなり、そして動物と会話ができるのだという。それを穿いたのび太は本物のターザン気取りですっかり張り切り、思わず三人をほっぽり出してしまう。

ゾウもすっかり昼寝してしまい、暇でしょうがない三人。するとスネ夫が退屈しのぎにジャングルを探検しようと言い出す。そして、日も射さないような密林を歩き出した。一方ののび太は動物と仲良くなろうとするも、なかなか意思疎通ができずに苦戦中。そんな矢先、怪しげな太鼓の音が聞こえてくる。それと同時に、一羽の鳥が、「三人の子供が蛮人(原作では土人と表記)にさらわれた」と伝える。のび太は早速、さっきのゾウを使って救出に向かうが、ゾウは食べ過ぎでまともに動けない。仕方ないので、ドラえもんが出した「ターザンロープ」というロープを使って密林を進もうとするが、慣れないのび太は戸惑いのうちにドラえもんを蹴飛ばしてしまった。

ところかわって、ここは蛮人の村。そこでは今まさに三人を料理しようと宴の真っ最中であった。のび太は救出しようにも応援の動物が一頭もいないことに気付き後込みする。そんな時、少女の悲鳴が。何としずかが身ぐるみを剥がされ、今にも首を刎ねられそうになっていたのだった。のび太は思わず奮起して彼女を救出しようとするが、木の枝にパンツが引っかかってしまい、方向を見失って煮えたぎった大鍋にダイブしてしまう。一方、素っ裸にされたしずかは、のび太が蛮人の注意を惹き付けているうちに逃走を始めた。そして「ターザンパンツ」を見付けると、天の助けとばかり、無我夢中でそれを穿いてしまう。そして、蛮人に追いかけられているさなか、ひたすら悲鳴を上げて逃げ纏った。

ところが、この悲鳴が動物語で「動物たちみんな来い。一緒に闘え」という意味の雄叫びとなり、さっきのゾウやライオン、ゴリラ、そしてドラえもんまでが一緒になって蛮族の村を襲い始める。そして、しずかも並み居る蛮人たちを無意識に薙ぎ倒していた。こうしてしずかの活躍で、蛮族はすっかり雲散。ところが、のび太は我に返ると、パンツをしずかに奪われたことに気付き、彼女に返すように迫る。だが、しずかは当然の如くそれを嫌がり、雄叫びを上げながらターザンのようにロープを使って逃げ出すのだった。

  • コロコロコミックvol.8(1978年10月)に再録。
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