ドラえもんを作った博士は『ドラえもん』派生作品に出てくるキャラクター。その名のとおりドラえもんを作った人をさす。作中では設計者・製造者・開発者の3人が登場する[1]。
設計者[]
方倉陽二による派生作品『ドラえもん百科』では、ドラミがドラえもんと兄弟であることをのび太へ説明するために「私たちを設計してくれた博士」、つまりドラえもんの設計者を登場させている。
当初ドラえもんには振るのを忘れたままのオイルを使ったため、上澄みの薄いオイルが使われ(濃いオイルはドラミに使われた)性能がよくならなかった──と説明しながら登場した。しかもドラえもんはしばしば故障するため、ネコ型ロボット定期健診の際には補償として個人的に助けている。
この逸話はテレビアニメ第2作第1期(大山版)の特番『びっくり全百科─ドラえもんとドラミちゃん』でアニメ化され、博士も大山版に登場。みんなが未来の国へやってきた時にみんなのために兄弟の違いを解説した。
また彼は台湾の模倣作品『のび太と精霊世界』・『のび太の模擬地球』にも登場し、彼にはルイという天才の孫がいることも設定された。
テレビアニメ第2作第2期(水田版)の「ドラミが生まれた日」(2014年12月5日)で初期設定の博士が再び登場した。声優は山野史人。
製造者[]
テレビアニメ第2作第2期(水田版)の「ドラえもんが重病に?」(2007年8月31日放送)および翌週の特番「ドラえもんが生まれ変わる日」(2007年9月7日放送)において、別の「ドラえもんを作った博士」が登場。
彼はドラえもんを作った工場─マツシバロボット工場の工場長(責任者)であるため製造者といえる。
すなわちドラえもんが工場で大量生産されたとする設定も採用しているのだが、工場長の設計者としてのキャラクターが強調されている。ドラえもんは設計不良であり改造して作り直したいと彼は考えており、長年にわたり探していた。病院でドラえもんを見つけると医者の手からかつてを奪い去り、やっと見つけたと言ってドラえもんを捕らえる。その後、大捕物を繰り広げた彼はドラえもんを工場の改造部屋へ連れ帰り、外界との連絡を閉ざす。最後には2人に最後の別れを許したが、そこでのび太との激情を見てしまう。彼は自分が完璧を求めすぎたあまり、まさにロボットが子どもを楽しませるという設計の初心を忘れていたことを認め、ついに放棄することを決める。
なお設定資料および字幕放送では「高岡博士」という名前が付いていたが、公式サイトでは「工場長」としか呼ばれていない。
この工場長は特番の「決定! 心に残るお話30」(2009年3月20日放送)に再び登場する。声優は菅原淳一。
開発者[]
三谷幸広による漫画『最新ドラえもんひみつ百科』では、ロボット開発を夢に持つ寺尾台ヒロシという少年が登場する。
研究のためにドラえもんやのび太の周囲を調べるが、実は彼は未来からのタイムトラベラー。のちに「ネコ型ロボットの父」と呼ばれる開発者になり、彼の孫はロボット学校の校長である寺尾台校長となる。
出典[]
- ↑ 『ドラえもん 作った人は誰?【製造者・開発者・設計者】 | 漫画とアニメ情報局』 "https://manga-manga.site/2018/10/04/%E3%83%89%E3%83%A9%E3%81%88%E3%82%82%E3%82%93-%E4%BD%9C%E3%81%A3%E3%81%9F%E4%BA%BA%E3%81%AF%E8%AA%B0%EF%BC%9F%E3%80%90%E8%A3%BD%E9%80%A0%E8%80%85%E3%83%BB%E9%96%8B%E7%99%BA%E8%80%85%E3%83%BB%E8%A8%AD/" 2018年10月11日配信 2024年4月9日閲覧